ORIENT STAR (オリエントスター) (WZ0251EL) は初めて自分で買った時計だ。それまでも腕時計は持っていたが自分で買ったものではなく、父から譲ってもらったものだった。その時計を紛失してしまい、新しく買ったのがこの時計だ。
デジタル表示の時計はあまり好きではないのでアナログの文字盤。装飾は極力少なく、バランスがよく美しく、本体は小さく……と、自分の中のいろいろな条件を元にSEIKOやSITIZENやORIENTの歴史や商品について調べ、2番目に心動かされたのがこの時計だった。1番はGRAND SEIKOだったけど、自分にはまだ早いと思って見送った。
ORIENTは1950年に誕生し、2020年で70周年を迎える日本の老舗時計ブランド。SEIKOやSITIZENほど知名度はないかもしれないけど、僕はこのモデルを買ってORIENTというブランドをとても気に入った。
クラシカルで上品なたたずまい
ORIENT STAR (WZ0251EL) のなにに惹かれたのかというと、横径38.5mmの小さなサイズ感と、無駄な装飾がないシンプルで上品な外見だ。アンティーク時計のような文字盤とゆるやかな曲線の風防。機械式というのも重要なところで、電池交換の煩わしさがなくていい。着けずに置いておくと40時間ほどで止まってしまうけど、ぜんまいを巻くという行為も風情があっていいよね。
WZ0251ELは現在生産を終了しているようだけど、後継 (まったく同じ?) にRK-AF0002Sというモデルがあるので、欲しい人はそちらを選ぶといい。
傷がついたとしても、それもアジだと思える
この時計の風防はクリスタルガラスでできていて、強度があるサファイアクリスタルガラスではない。なのですり傷などはつきやすいけど、傷がついてもそれもアジだと思える。だいぶくたびれてしまった革のバンドはそろそろ交換したいけどね。
居酒屋の壁に擦ってしまい傷がついたところも、郵便受けのフタに挟まれて傷がついたところも、全部思い出の1つだ。傷を見るたび思い出し、時を刻みながら一緒に年を取っていきたいと思う。